オーストリア 美術の旅
- 2021/01/12
- 19:25
オーストリア 美術の旅
2020・1・13
2013・9・16~9・25の旅
「ウイーン美術史美術館」
(ハウスブルグ家の美の宮殿)
1997年にウイーンを訪れた時に見学できなかった美術史美術館を。
2Fのギャラリーを心ゆくまで。
”日の沈まざる帝国”と讃えられ、7世紀に渡ってヨーロッパに君臨した
ハウスブルグ王朝、その皇帝が情熱を傾けて集めた美術品はいずれも
第一級品ばかり。中でもピーテル・ブリューゲルの作品は世界最大を誇る。



では2Fに行きましょう。


ブリューゲル「バベルの塔」
旧約聖書「創世記」に出てくる”バベルの塔”の一場面を描いた作品
物語では天にも届かんばかりの塔を建てようとする、人間たちの高慢さに立腹した神が、
言葉を混乱させて塔の建設を中止させたという。

ブリューゲル「農家の決婚」
農家の婚礼を描いたこの作品で”農民ブリューゲル”の名声は決定づけられた。
大きく描かれた手前の人物や、今にも動き出しそうな人々の描写が、臨場感を盛り上げている。

ブリューゲル「雪の中の狩人」
一年の労働の様子を描いた6枚の月歴画シリーズの最後の一枚。
わずかな獲物を背負って帰路を急ぐ狩人
その向こうには旅籠の人々が冬を象徴する”塗擦された豚”を焼いている姿が見える。

フエルメール「画家のアトリエ」
月桂冠をかぶりトランペットと本を持つ女性(モデルは画家の妻)は、
歴史を司る女神を暗示。「絵画の寓意」とも呼ばれるこの絵は、晩年の代表作の一つ。

ラファエロ「草原の聖母」
ルネッサンス最盛期の代表作的な画家ラファエロ。
聖母の神性を象徴する光輪はうつすらと描かれているのみで、マリアやイエスは美しく、
人間味あふれる存在として描かれている。

デユーラー「皇帝マクシミリアン1世」
ハウスブルグ家の領土を一気に拡大したマクシミリアン1世。
その庇護を受けたデユーラーは、皇帝のために祈祷書を制作した。
皇帝が左手に持つざくろは”不死”を象徴し、皇帝が紋章として使っていたもの。

クリムト
どこに描かれているのかな?
右柱の隣をご覧ください。

アルチンボルド「火」
ベラスケス「青いドレスのマルガリーター」
長い間紛失したと思われていたが1923年に美術館の倉庫で発見。
大規模な修復がおこなわれた。

”草原の聖母”の前で。

日本ではあり得ないでしょう?実物の絵画の前で羨ましい限りです。
この日から約十年になります。
今思うことは、可能な限り実物の絵画に、その現場にいることの日々が、
遠からん事を願うばかりです。
2020・1・13
2013・9・16~9・25の旅

「ウイーン美術史美術館」
(ハウスブルグ家の美の宮殿)
1997年にウイーンを訪れた時に見学できなかった美術史美術館を。
2Fのギャラリーを心ゆくまで。
”日の沈まざる帝国”と讃えられ、7世紀に渡ってヨーロッパに君臨した
ハウスブルグ王朝、その皇帝が情熱を傾けて集めた美術品はいずれも
第一級品ばかり。中でもピーテル・ブリューゲルの作品は世界最大を誇る。



では2Fに行きましょう。



ブリューゲル「バベルの塔」
旧約聖書「創世記」に出てくる”バベルの塔”の一場面を描いた作品
物語では天にも届かんばかりの塔を建てようとする、人間たちの高慢さに立腹した神が、
言葉を混乱させて塔の建設を中止させたという。

ブリューゲル「農家の決婚」
農家の婚礼を描いたこの作品で”農民ブリューゲル”の名声は決定づけられた。
大きく描かれた手前の人物や、今にも動き出しそうな人々の描写が、臨場感を盛り上げている。

ブリューゲル「雪の中の狩人」
一年の労働の様子を描いた6枚の月歴画シリーズの最後の一枚。
わずかな獲物を背負って帰路を急ぐ狩人
その向こうには旅籠の人々が冬を象徴する”塗擦された豚”を焼いている姿が見える。

フエルメール「画家のアトリエ」
月桂冠をかぶりトランペットと本を持つ女性(モデルは画家の妻)は、
歴史を司る女神を暗示。「絵画の寓意」とも呼ばれるこの絵は、晩年の代表作の一つ。

ラファエロ「草原の聖母」
ルネッサンス最盛期の代表作的な画家ラファエロ。
聖母の神性を象徴する光輪はうつすらと描かれているのみで、マリアやイエスは美しく、
人間味あふれる存在として描かれている。

デユーラー「皇帝マクシミリアン1世」
ハウスブルグ家の領土を一気に拡大したマクシミリアン1世。
その庇護を受けたデユーラーは、皇帝のために祈祷書を制作した。
皇帝が左手に持つざくろは”不死”を象徴し、皇帝が紋章として使っていたもの。

クリムト
どこに描かれているのかな?
右柱の隣をご覧ください。

アルチンボルド「火」
ベラスケス「青いドレスのマルガリーター」
長い間紛失したと思われていたが1923年に美術館の倉庫で発見。
大規模な修復がおこなわれた。

”草原の聖母”の前で。

日本ではあり得ないでしょう?実物の絵画の前で羨ましい限りです。
この日から約十年になります。
今思うことは、可能な限り実物の絵画に、その現場にいることの日々が、
遠からん事を願うばかりです。
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